No.73 体臭の主原因となる蓄積臭 その1

洗濯・洗剤
洗濯・洗剤 周囲の反応や感じ方
この記事は約5分で読めます。

市販の洗剤で普通に洗濯して… だから臭いがヒドイのかも?

体臭検査に臨むユーザーさんには、検査専用Tシャツと検査キットが届きます。この検査専用のTシャツは、普通に売っている白い綿100%の、何処にでもある新品のTシャツです。しかし、ユーザーさんの所に送る前に、これでもか!ってくらい、洗い倒します。

洗い始めは、お湯が濁ること濁ること… まあどれだけ様々な物質が付いているのかって、ことです。それは、生地を滑らかな感触にするためのシリコン剤やら、サイジング剤と言われる生地の形状を安定化させる薬剤、単純なコーンスターチから、石油系化学薬品まで、とにかくたくさん付着しています。

新品の衣類もすごい量のニオイ物質が…

これをそのままGCMS分析にかけると、それらの物質が山のように検出されてしまいます。

それらの付着物質の中には、体臭物質と見分けがつかないモノもあります。特に油っぽい物質は、石油由来のモノと生体由来のモノの区別がつけにくい。

そんなわけで、ユーザーさんに送る前に、熱湯(70℃くらいですが)で15分しっかり洗います。それを何度も繰り返す。洗う時に洗剤を使うのですが、これはうちで製造するカスタムメイド洗剤用の様々な消臭原料をこれでもかというくらい入れた特別製です。これを30Lのお湯に30cc。これでほとんどの臭気物質は取れます。以前に過炭酸と市販の洗剤を混ぜて洗ったこともあるのですが、ハッキリ言って全然取れない。特に中性レベルのpHを持つ臭気物質、アルカリ系臭気物質が全く取れない。考えてみれば当たり前なのですが、過炭酸はアルカリ系漂白剤だから、酸性成分は中和出来ても、アルカリ系物質はそのままスルー、或いは増長させてしまいます。

ワイドハイターで取れるニオイ物質は片方のpH特性を持つニオイ物質だけ

よく「過炭酸で洗っているから安心です!」って言っている方がいますが、それは殺菌と酸性臭中和が出来ているだけなので要注意! オシッコのようなアンモニア主体の臭いには効果がありません。余計アンモニアクサくなるでしょ? よしんばそういうニオイが無くなったとしたら、それは水の効果です。化学的に考えれば、スグに分かること。

さて、そういう具合にしっかり臭気物質を取った検査専用Tシャツをユーザーさんに着てもらって、それでGCMSや他の様々な検査を行いますが、もうひとつ、検体を提供してもらいます。それはユーザーさんが普段着ている私物。一番良いのが丸首の綿100%のTシャツです。そう、検査用Tシャツと同じ素材、同じ形状が良い。何故なら、臭気物質をよく含んでくれるし、襟周りと脇の下、背中や胸回りなどをしっかり包んでくれる。それを提供して貰ってます。勿論、検査終了時に完璧に消臭してお返しします。

自宅にある洗濯済み衣類と比べてみると…

お返しする時、ユーザーさんはとんでもなくビックリします。お返しした私物を着る前に、そのニオイとタンスの中にある他のTシャツニオイを嗅ぎ比べて貰う。

「自分は、なんてクサイ洋服や肌着を着ていたんだぁ…」と、殆どのユーザーさんがおっしゃいます。(お客様の声の洗剤の所を参照してください)

それほど、体臭と衣類の蓄積臭の関係は深い。中には衣類の蓄積臭を改善するだけで体臭が改善する、という人もかなりの率でいらっしゃいます。何故でしょうか?

 

市販洗剤の洗濯機中の濃度は0.1%。そのうち有効成分は?

30Lの水またはお湯を洗濯機に入れるのが一般家庭の1日の洗濯量目安。洗剤は多くて30cc、コンパクト洗剤なら10cc。つまり洗濯機の中の洗剤濃度は30,000cc/30ccで多くても0.1%。コンパクト洗剤なら0.03%。だから洗濯機の中で泡が立たない。泡が立てば良いという事ではないけれど、それにしても0.1%程度で洗浄成分は衣類に届くのでしょうか?

…実際には届きません。界面活性効果でさえ、0.1%くらいではモノの役には立たない。これが消臭成分となると、洗剤の中の0.1%も入っていればマシな方で、普通はまるっきり入ってない。つまり洗濯機内の水の中で、消臭に関わる成分の濃度は、入っていても0.1%×0.1%で0.001%ですか? あんまり微々たる数字で計算に困ります。

ああ、そうそう。最近、「今までの洗剤は、70%が水だったんです!」というようなことを言っている大手メーカーのCM、多いですよね。でもね、液体洗剤やジェルボールは、ニオイを気にしている皆さんにはご法度です。この話は長くなるので、次の機会に。

とにかく液体洗剤中の水の分量が気になるのなら、粉末洗剤に変えて下さい、とりあえず。粉末洗剤なら「そのうちの70%が水!」なんてことはありませんから。

水の溶解力と洗濯機の機械力作用。それだけでも落ちるニオイは落ちる

では、何が衣類の汚れやニオイを落としているのか? 正解は、水そのものの溶解力と洗濯機の機械力、もっと言うなら衣類どうしがこすれ合う擦過力です。市販の洗剤なんて、みんなそんなもの…まあ粉末ならある程度の浴中濃度が見込めるんですが…液体洗剤なんて、こんなものです。

しかも、消臭と謳っている洗剤の殆どは、消臭成分は入れてない。殺菌成分は入っている。あと香りを付けるための香料やその保留剤もたくさん入っている。だけど消臭という作用をもつものは入ってない場合が多い。もちろん、全部が全部、という訳ではありませんが…

 

カラダのニオイよりも先に衣類のニオイが揮発する!

体臭検査を受けたユーザーさんならご存知ですが、臭気物質はアルデヒドやアルコール類、カルボン酸等の油分などが殆どです。つまり脂っぽいものばかり。だから衣類に付着すると、ちょっとやそっとでは取れません。それらは乾いて揮発が促されない状態だと、ニオイ物質も揮発しないので臭いません。タンスの中では、あまり臭わない。けれど、いったん着用して、体温で温まれば、付着した臭気物質から先に揮発して臭い出します。

つまり、臭気物質が付着している服を着ていると、カラダそのものが臭くなるより前に、体臭が発散していきます。これが体臭の原因になっている人が実に多い! だからしっかり衣類消臭出来たヒトは、体臭そのものが改善したのと同じことになる!

蓄積臭って、怖いでしょ? 次に続きます!

 

コメント

アカウントサービス

サイトメニュー

タイトルとURLをコピーしました