No.37 術後臭の真実 その3

PATM(パトム)
PATM(パトム) 周囲の反応や感じ方 ワキガ
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術後臭について書いてきましたが、その3回目です。前回、前々回では術後臭とはどのようなモノなのか? 当事者の片割れ、お医者さんはどう思っているのか? ワキガ臭が治ってない術後臭というモノもあれば、ワキガ臭以外の新たな悩みが生まれてしまう術後臭もある、というようなお話をしてきました。続き物なので読んでいない方は、必ず前回と前々回の記事を読んでからこちらを読んでくださいね。以下をクリックすると当該ページに行けます。

No.35 術後臭の真実 その1
ワキガと診断されて手術やその他の治療を受けた。「もうこれでニオわないはず!」と思ったのに、周りの反応は相変わらず…自分でははっきり分からないけれど、ワキガが直ってないんじゃないのか? そんな不安から体臭検査に臨んだユーザーさんが多くお...
No.36 術後臭の真実 その2
「術後臭の真実」という前回記事の続きです。前回の内容を知らないと何が何やらという話ですので、まだ前回分を読んでない方は、先にそちらを読んでくださいね。以下をクリックすると行けます。 前回の記事で書いたようにお医者さんが「ニオイ...

今回は術後臭のうちでも最近すごく目につくようになった「術後臭としてのPATM」のお話です。

術後臭とパトム

ワキガ手術をしたのだけれど、体臭の悩みがすべて解決したわけじゃない。むしろ手術前よりも悩みが深くなる…それが「術後臭」というわけですが、その症状としては

  1. 以前に自分で感じていたワキガ臭が、治療を受けていた場所付近から再び感じるようになった。
  2. 以前に自分で感じていたワキガ臭が、治療を受けていない場所から発生するようになった。
  3. 以前に自分で感じていたワキガ臭ではない体臭が、新たに感じられるようになった。
  4. 自分のワキガ臭に対して以前にあった「鼻啜り」「咳き込み」「鼻をつままれる」等の周りの人の反応が、再び見られるようになった。(自身でニオイを感じているかどうかの如何にかかわらず)

という4つのパターンがあると、術後臭連続記事の一つ目に書きました。ワキガ臭の第三者反応としては一般的に「ニオイ」に対してのものが多いのですが…つまり「言葉として指摘される」「ビックリしたような顔で見られる」「スッと遠ざかる」「脇の下辺りをじろじろ見られる」…第三者が違和感のあるニオイを感じ、それが当事者に原因があると分かって(或いは信じて)行う反応となります。

ニオイに対する第三者反応と、刺激感に対する第三者反応の違い

ところがワキガ臭があっても「鼻をすすられる」「くしゃみをする」「鼻をいじる」「咳き込む」等の反応を併発するケースもあります。これらは「ニオイ」というよりもむしろ「刺激感」が鼻や粘膜を刺激して起こる反応になります。いわゆる「PATM」という状態です。ワキガ臭の原因となる物質の中にもPATM反応を促すような刺激感のある物質もいくつもあるからです。

手術前からもそういう反応をされていた。けれども最近はPATM的な反応だけがある、という人も多くいます。ニオイに対する反応と刺激感物質に対する反応を分けて考えることは当事者にとっては難しいことでしょうが、実際、それらは明確に違いますし、私が細かく説明すると「そういえば」となる場合が多いようです。

PATM反応はいつから発生したか?

PATMで悩む方のうち、かなりの確率で「ワキガ手術をXX年前にしました。しばらくは良かったけれど、そのうち周りの反応が気になりだした」とおっしゃる方がおられます。

今の所、化学的根拠はないのですが、私の感触として「ワキガ手術や治療」と「PATM」には、ある一定のグループに於いて相関関係があるのではないか、と思っています。もしワキガ治療の病院さんと共同研究したらいろいろなことが分かってくると思うのですが、なかなか協力関係を持てそうなところが無く、将来的にも難しいとは思います…何故って、これも前のブログに書きましたが、基本的にワキガ治療を行う病院さんでは術後臭の存在を認めていませんから…

もともとPATM的反応があったワキガユーザーさんでも、手術後にワキガ臭は気にならなくなったけれどもPATM反応は相変わらず、とおっしゃる方も多いように感じます。そうした「元々ワキガ臭とPATMの両方があった」方のうち、何割かは「ワキガ臭が無くなったからこそ、周りのPATM反応が気になるようになった」と考えてもおかしくは無いと思います。

いまやワキガと同列に考えられるほどPATMで悩んでいる方の人口は増えています。これは由々しき問題と思っています。

そのワキガ手術、本当に必要ですか?

これも前のブログに書いた通り、「アポクリン腺由来のワキガ臭があって、その事実もニオイのタイプも分かっていて、アポクリン腺切除を行えば効果がみられる」という、ある程度強いワキガ臭で悩んでおられる方のワキガ手術については、私も推奨しますし、体臭検査の結果、必要と思えば、住んでいる地域によっては信用のおけるワキガ専門医をご紹介しています。

けれども、わずかなケアで第三者に感知されなくなるケースなら、リスクと天秤をかけて、ワキガ手術を行わないようにご提案します。また、有るのかどうか分からないけどとりあえず手術してみる、とおっしゃる方のうち、私が「必要ない」と断言できるような場合は、全力で阻止しています。

リスクと天秤にかけて、という話ですが、もちろん体にメスを入れる、という危険性もそうですが、もう一つ、PATMという余計な悩みが増える可能性もゼロではない、というリスクも考えてほしいと思います。

ですから、まずは「本当にワキガ臭があるのか、あるとしても手術や治療が必要なレベルなのか」ということをきちんと確かめてから決めてほしいと思います。

 

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