No.44 人と違う体臭の原因【基礎体臭物質と特異体臭物質】

体臭のメカニズム
体臭のメカニズム ニオイタイプ
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自分の体臭が他の人と違う感じがする…そう感じることはありませんか? もちろん普通の生活の中で恋人同士や親子や夫婦間でなければなかなか自分以外の体臭をじっくり吟味するということはないかも知れませんが、ふと…そんな風に感じてしまうこともあると思います。

今回は普通の体臭とちょっと変わった体臭の違いが何に起因するのかと言う話をしていきたいと思います。

誰もが分泌する「基礎体臭物質」

体臭検査に臨んで頂いたユーザーさんだけは知っているハズの「基礎体臭物質」と言う言葉。これは、私が作った言葉…だと思います。どういうことかと言うと…

誰もが分泌する物質が何なのか、逆にこんな物質分泌は珍しいケースだ、というような考察は、人の体臭物質をその種類から調べて統計を取ってみないと分からないという事であって、そういう仕事を専門に行っているのが日本で私一人(とは言い切れませんが)であるからこそ、そういう言葉を作っても、使っても良い、という自己判断の元、いろいろな場面で使っています。

さて、基礎体臭物質の定義は何ぞや、と問われれば「誰もが分泌されることが前提で、尚且つ体臭の印象に影響を与えるもの」だけをそう呼んでいます。しかし当たり前のように誰もが分泌しているけれども「パルミトレイン酸」のように臭いとして感じられない物質は、勘定に入れてません。パルミトレイン酸は分泌されたあと、表皮で酸化して別の物質(ニオイのあるアルデヒド類等)になって臭い出すようになってから初めて体臭物質として考えることにしています。

当社でのヒトの分泌物分析結果は、既に1800人分以上のデータが積み重なり、体臭検査を受けて下さるユーザーさんが引きも切らない現在、毎年、数百人分のデータが積み上がります。そのデータが裏打ちしてくれるでしょうが、今現在に於いても、基礎体臭に関しては理論的区分けもほぼ確立できたと言えるレベルと考えています。

誰もが分泌する「基礎体臭物質」を調べると日本人体臭の姿が見えてくる

「基礎体臭物質」に関しては、日本人の体臭原因の縮図としてみることが出来ます。何故なら、それが誰からも検出されるから。一般的な25歳の女の子の体臭物質はAがどのくらいの比率で~Pがどのくらいの比率(Pまでにしたのは、16種類の基礎体臭物質がある、と言うことの暗喩ですが、それはウソで、もっと沢山あります)で、という具合に、年代別・性別での体臭物質考察の一般論に落とし込めます。

と言うのも例えば、ワキガ臭に悩む方でも、PATMで悩む方でも、加齢臭で悩む方でも、各々、悩みの原因たる臭気物質があり、それはそれぞれ別個の物質ではあるけれども、それとは別に、基礎体臭の分泌も必ずあります。それは(一概には言えないけれども)悩みのタネの体臭とは直接的な因果関係が無い場合が多いのですが、仮に基礎体臭物質が感応的な印象の一定部分を形作ったとしてもそれはそれ。基礎体臭物質が原因であれば統計に組み入れて一般的な日本人の平均値や最頻値の算出に寄与していると考えてよいと考えています。

少し言い方が難しいですか? ゴメンナサイ。

ワキガやPATMが解決しても基礎体臭物質分泌は無くならない

簡単に言えば、ワキガにしろ、PATMにしろ、内臓疾患系の症状にしろ、それらの悪いタイプの体臭の源泉たる「特異体臭物質(あとで説明します)」が無くなって悩みが解決しても「基礎体臭」は無くならないので、日本人全体の基礎体臭を調べるときに参照できるということです。

その基礎体臭物質のバランスが悪くて「オジサン臭」になったり、「オバサン臭」になったり、「サッカー部の部室のニオイみたいな体臭」になったりすることは在っても、それはあくまで「基礎体臭バランス」の問題となり、ワキガやPATMとは何ら関りが無いとみなすことができます。

だからワキガクリームで一時的にワキガ臭発露を抑えられたとしても、それの他に基礎体臭バランスが悪くて、別の体臭があれば、そのワキガクリーム対応だけでは悩みの全てを解決解決することは出来ない、ということもあり得るということ。

変わった体臭の源泉【特異体臭物質】

ニオイ物質のうち、ワキガ臭やPATM、魚臭症を含む生臭い体臭、足臭いような体臭、ケモノ臭などの悪い印象を与える物質で、なおかつ、めったに検出されないものを「特異体臭物質」と呼びます。これも私が名付けました。

例えばワキガ臭は3種類(うち一種類は、その他大勢の物質も含まれる、というズルい分け方なのですが…)に大別することが出来ます。3つに分けるためのファクターは、組成だったり、骨格になる特異体臭物質の種類だったり、親水性の有無だったり、pHだったりとなるわけですが、一番大事なことは「その物質を無臭化できるアプローチ物質や改善策が何か?」ということです。と言うのも、どんな物質が原因でそのニオイが発露しているかはともかく、アプローチできる消臭原料や改善策が一緒なら、ユーザーさんへのご提案が画一化できますからね。そういうわけで、当社というか、私はワキガ臭を3つに分けて考えています。

PATMの原因もニオイ物質

PATMについては、現在も考察中なのですが、これも現在の所、何種類かに分けられるかもしれないと期待しています。まずは「真PATM」と呼べそうなモノ、「偽PATM」と呼べそうなモノに大別できそうです。「真」の方は、いわゆる「特異体臭物質」が原因で、周りの人の反応を促してしまっているケースで、物質群は特定出来つつありますが、対処法はイマイチ完成しているとは言えません。

対して「偽」の方は、特異体臭物質ではなく、当たり前に分泌される物質のうちの何かが過剰に分泌・存在するがために周りの反応を促しているのではないか、と予想されるケースです。

「体臭検査」を受検された方のうちで「PATM判定」が「弱」だった人は、こういうケースが多いです。もちろん、中には、「真」と呼べるPATM物質も僅かに分泌されているのだから、「偽」の改善策だけでは足りない人もいます。その辺りは、まだまだ明確な定義が出来ていないのだけれど、それでも明確に「PATM物質の分泌は無い」のに、「周りの人が鼻啜りや咳き込みをする」という人が存在します。そういうケースでは、道のりは長いのですが改善策が確立されています。

体臭物質はグループ分けして考えることが吉

なんだか、話が逸れてしまってますね。基礎体臭物質の話に戻ると、基礎体臭物質もまた、グループ分け出来ます。現在は、大きく5つのグループに分けています。その中にまたいくつかのサブグループが、その組成や特性で分けられるのだけれど、大きく言えば、5つに分けています。検査ユーザーさんならご存知の「上記のうち、2.3.4.5番目の項目に含まれるものは、いわゆる基礎体臭物質で、グループとして考えれば、誰もが多かれ少なかれ検出されます」というくだりで明らかになる、アレです。

さて、基礎体臭物質のそれぞれのタイプとは、どんなものなのでしょうか?

長くなりましたので、つづきます。

 

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