no.85 ボトックスについて

体臭改善
体臭改善 自己臭恐怖症
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体臭検査を受けて頂いたユーザーさんのうち、脇の下が気になっていた、ワキガ臭が気になっていた、と言う方の多くが「とりあえずですが、以前にボトックスの注射だけはしました」とおっしゃっています。

手軽な脇の下ケア、ボトックス。剪徐法やミラドライなどの熱処理治療に比べて、ダウンタイムもほとんど無いし値段も安いという事で、よく考えずにとりあえず試してみた、と言う意見が多いです。

今回は、そんなボトックスのお話。

ボトックスとは?

ボトックスというのは「ポツリヌス菌」という猛毒を持つ細菌の分泌物(毒素)を皮下注射するワキガ治療のこと。「ポツリヌス注射」とも呼ばれています。実は私もボトックスが欠かせません。

そうは言ってもワキガ治療のために行っているわけではない。私は、頭蓋骨内の血管が顔面に届く神経に触れて、顔にけいれんが起こったり、頭痛に悩まされたりという症状のある「眼瞼痙攣」という、病気、というほどモノもではないのですが、そういう症状を持っています。

ボトックス注射をすると3か月はほぼ症状が無くなる。4か月目以降、徐々に症状があらわれて、6か月で症状が全開になってしまいます。だからホントは、最低6か月に1度はボトックスをしなければならないのだけれど、なかなかスケジュール通りに行う事が出来ていません。

この注射、眼瞼痙攣の場合はなかなか難しくて、主治医以外の人に任せるわけにはいかず、いちいち福井から仙台におられる主治医さんのところまでいかなければならない。だから忙しいとついつい疎かになってしまいます。結構激しい頭痛に襲われるので辛いのだけれど、今は我慢。来月には仙台に行く予定です。

…私の話はもういいか。ただ、私がボトックスの効果期間のことをよく知っているという事をお知らせしたかった次第です。

ボトックス注射をすると、何がどうなる?

さてポツリヌス菌の分泌物を注射することによって、どんなことが起こるのか? これには末端神経をマヒさせる、という目的があります。だから私も注射が効いている間は顔の神経が一部(ホントに一部ですよ。なんか先生の話によると、針を刺す皮膚の皮何枚分の薄さが違うと、完全に神経がマヒしてしまって、目も口も思い通りに動かせなくなるとか。量が多くても同じです。だから私のツラの皮の厚さををよくご存じの主治医の先生にしかお任せできない、という次第)がマヒしています。

あるとき、注射の打つ箇所が多すぎて、左側の口半分が開かなくなっちゃったこともあります。あ、実は眼瞼痙攣の注射は、目の周りやこめかみ、頬骨の上などに、ほんの微量注射するのですが、私の場合は10数か所も打ちます。それが痛いのなんのって…まあいいか。

脇の下の場合はどのくらいの回数を打つのかはよく分かりませんが、多分、広範囲に何回も打つのでしょうね。そして注入された成分が神経の末端に付着して、発汗に関する神経を刺激するアセチルコリンという神経伝達物質を抑制する、という仕組み。

アセチルコリンが働かないから発汗しない、ということ。この汗を止める効果(減汗効果と言います)はかなり強力で、ボトックスが効いている範囲の汗を80%程度止めることが出来るらしい。効果はもちろん3か月。そこから徐々に効果が薄れて、6か月で発汗は全開になります。

脇の下のボトックス注射は多汗対策の為であって、ワキガ臭対策としての効果は限定的

けれど、脇の下にボトックスをしても汗が出なくなるだけなのですよ。汗を止める効果の副次的な作用として臭いを抑える効果も限定的にはあるけれども、あくまで限定的で副次的な作用であることを知っておいてくださいね、皆さん。副次的な効果ってどういう意味かというと、つまり「アポクリン腺」の中のワキガの原因菌(例えばCorynebacterium erosis)が汗を餌にするので、それを少しでも防ぐために汗を出さない、という程度。

けれど、ワキガ臭対策のつもりであれば、もともとアポクリン腺由来のワキガ臭があるのかないのかがはっきりしなければ、ニオイ対策としてのボトックスは全く意味のないものだし、むしろ、しない方が良いと思います。多汗対策としてのボトックスは否定しませんけれどもね。

「春の遅くにボトックスを注射して、暑い季節のワキガ臭を抑えて、汗の量が減る秋から冬にかけては臭いも収まるから何とかやり過ごす。だから1年1回のボトックスで良い」と考えているワキガ臭に悩む人がよくいますが、それは三重の意味で間違っています。

①汗が出るのを抑えても、根本的にはワキガ臭は無くならない(弱くなることは考えられる)

➁多汗が原因でワキガ臭が強くなるなら1年に1回じゃ全然足りない(本来は3か月に1回

)➂そもそもワキガ臭は汗が原因ではない。

ということ。だからと言って私は、ボトックスが不要だと言っているわけではありません。前記のように多汗に悩んでいる、汗をかくとワキガ臭が強くなるという自覚があるのなら、ボトックスを行うことを止めはしません。但し、ボトックスを行うことによって末端神経を普通ではない状態に追い込みます。それが後々、どういう影響を起こすのかは分かりませんし、1回目は問題なかったけれど繰り返すうちに異変が発生することも考えられます。

ボトックスの弊害

異変とは術後臭としてのPATMに悩まされたり、顔臭に悩まされたり、体調不良がすごく長く続くとか。

だから、治療に際しては医師の話をよく聞き、本当に自分に必要なことなのかを考え、どんなリスクがあるのかをきちんと聞くことが大切だと思います。

それと、そもそもボトックスが必要な状態なのかを自分でシッカリ確かめてみましょうね。よく耳にするのですが、自分でワキガだと思っていて、病院に行ってみたところ、「大したことは無いから、とりあえずボトックスだけ打っておきましょうか?」と言われて、手術のつもりがボトックスになった。という話。

けれどホントにワキガだったのでしょうか? 自分で自分のワキガ臭が分からないのなら、ワキガでない可能性もあるし、仮に微弱なワキガだったとしても、ニオイが無くなったことが分からなければ治療や手術の効果を実感できるものではありません。

そうなると長い「自己臭恐怖症」のスパイラルに落ち込むかもしれないし、術後臭やPATMで悩むことになるかも知れない。まずはシッカリ知ることです。それからでもボトックスや手術は遅くない。

 

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