N0. 53 その食べ方が体臭悪化を招く! 消化吸収と体臭の関係

体臭改善
体臭改善 体臭のメカニズム
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体臭の元となるニオイ物質は、体の中で勝手に生み出されるわけではありません。摂取した食べ物飲み物それ自体も重要ですが、それがどういう状況で分解吸収されたのか、その際にはどんな体内細菌が関与したのか、吸収された後、どのように変性するのか等、様々な体内の状況が、最終的に悪いニオイになるか或いはそうならないかということに、決定的に関与します。

その根本となる消化や吸収について勉強することは体調や健康維持だけでなく、体臭改善にとっても重要なことになります。この記事でしっかり勉強しましょうね。

食べたモノが排泄されるまでの流れ~分解と殺菌の胃

口から摂り込んだ食物は、食道を通って、まず胃に到達します。胃の働きは、摂り込んだ食物を消化できる形、つまり粉々にすること。胃は縦横ナナメの3方向に動けるように筋肉がついています。その筋肉が蠕動して、食物を粉々にしつつ、少しずつ先に送り込みます。

一般的な大人だと胃の容積は1.5L程度なんですって! そんなモン、大ジョッキ2杯でいっぱいになっちゃう… だから一気飲みやバカ食いなんてするもんじゃありません。

胃液と言う強酸で消化する

胃のもう一つの働きとして、食物に胃液を混ぜ込むというものがありますね。胃液って、1日1.5L~2.5Lも分泌されるそうですよ。それだけでおなか一杯になりそうですが、胃液の主な成分は、塩酸とペプシンと粘液です。

塩酸はpH1.5とかの強酸で、私のような仕事をしていると恐ろしさのよく分かる数値! 天然の繊維製品等はボロボロにしてしまうほどです。ナゼ胃の粘膜自体がボロボロにならないかというと、粘液が胃壁を保護しているからです。

胃液の役割は食べ物の分解と殺菌

それでは、何でそんなアブナイモノが分泌されているかというと、口から入ってくる細菌(外来細菌と呼びます)を殺す為です。細菌を殺すという事は、腐敗を防ぐという事。腐敗すれば、窒素系臭気や硫黄系臭気等の悪質なニオイが発生します。だから、まず胃の中で塩酸にしっかり殺菌してもらうことが体臭改善の第1歩ということになり、ここが第1のポイントです。覚えておいてください。

さて、胃の分泌物にペプシンという名の化合物もあります。分泌されるのは、本当はペプシノーゲンのという物質で、それが塩酸に触れることによって活性化して、ペプシンになる、という筋書き。このペプシンは酵素の一種で、その効果は大きな分子構造を持つたんぱく質を細かなサイズに分解する事。タンパク質というものは、しっかり分解しておかないと、吸収されないってことが第2のポイント。そして分解されないまま吸収器官に送られると、雑菌の餌になります。雑菌はタンパク質を食べて、吸収器官内に窒素系臭気や硫黄系臭気の含まれた食べカスを排出します。

さて、塩酸によって外来細菌をシッカリ殺して貰うことと、ペプシンによってタンパク質を細かくしてもらうために、宿主である私達は、何をしなければならないでしょうか?

胃を健康に保つためには30回噛む!

簡単なことです。しっかり咀嚼して胃液の働きを助けて、程度な量を胃にを送り込む事。一口30回の咀嚼が基本です。硬い物はかみ砕いて分解を助け、柔らかい物も唾液を混ぜ込む気持ちでシッカリ咀嚼しましょうね。そうすれば、胃液はしっかり働いてくれます。

また胃は、ストレスに弱い! 誰でも知っていることですけれど、これってホントに大事なことです。さっき、胃は縦横ナナメの筋肉の蠕動をするという話と、胃液を分泌すると書きましたが、それらは自分で意識して出来るものではありません。全ては自律神経の為せる技。そしてストレスや不安、イライラや悲しい気持ちは自律神経のバランスを崩します。

今の日本では、ストレスフリーな場所なんて見当たらないですよね。そういう人もあんまり居ない。誰でもストレスや不安、イライラや悲しみに苛まれています。だから、せめて体臭のことで悩まないようにしましょう。悩めば悩むほど、自律神経が苛まれて、なお悪い状態になる。だから、悩んだら、私に相談して下さい。

あれれ、また本線から外れてしまった。

さて、胃でしっかり殺菌、分解の粉々グチャグチャの状態になった食物は、十二指腸に送られます。ここでは、すい臓から分泌された膵液が、更に細かく分解、つまり消化します。膵液には雑菌をさらに殺す能力もある。ホントだったら、ココまでですっかり無菌状態…となっていなければなりませんが…

ここまでが、「消化」という段階ですね

食べたモノが排泄されるまでの流れ~吸収の小腸から大腸

キチンと消化されていようが、まだ形を保ったままだろうが、摂り込んだ食物は、次に小腸に送られます。小腸というのは、十二指腸・空腸・回腸という3つに分かれています。但し、前述の通り、十二指腸は消化器官であって、吸収器官ではない。私の都合上、小腸は空腸・回腸のことを指す、にさせて頂きますね。小腸の主な働きは摂取した栄養素を吸収するということ。

さて、その小腸ですが、十二指腸はその名の通り指12本分しか無くて、残りの空腸・回腸で7メートルもあります。ここで分解された食物を吸収していくわけですね。吸収の仕組みは面倒なので端折りますが、実は、吸収器官には、細菌が沢山存在します。その種類はナント1000種類以上!数はナントナント100兆個もいるんですって! って、最近はCMでよく叫ばれているから、皆さんご存知ですよね。この腸内にいつもいる細菌は、摂取した食べ物と一緒に入ってくる外来細菌とは別物です。

腸には分解や吸収を助ける善玉菌がいる

その腸内在住細菌は、善玉と悪玉に分かれていて、善玉代表はビフィズス菌やアシドフィルス菌等です。善玉菌は分解や吸収を助けてくれます。そして悪玉代表は大腸菌とかカンジダ菌とかです。O157とか溶連菌なんかは常在菌ではないですからね。増えれば病気になるような菌は、常在菌とは言いません。

さて、何故悪玉菌と呼ばれるか、と言えば、体臭サイドで考えればよく分かる。悪玉菌の排出物には硫化系物質や窒素系物質が含まれています。これらは悪臭です。善玉菌ではそんなことはなくて、主に酢酸などの短鎖脂肪酸を生成します。

その悪いニオイ物質は便も臭くするけれど、体臭も悪くする。そのメカニズムは…ちょっと待って、その前に大腸の説明をさせて下さい。

大腸の働きは主に水分の吸収

大腸は、盲腸・結腸・直腸で構成されていて、主な働きは、水分を吸収する事。大腸に入る前に、栄養素は粗方吸収されているのだけれど、水分の多いドロドロの状態になっています。それを盲腸と結腸で水分をこそげ落としつつ、直腸に運びます。直腸は吸収能力は無く、タダの便置き場と言った所。

アッ、ゴメンナサイ。直腸をディスると直腸がんになるという都市伝説を聞いたことがあるので、先に直腸さんに謝っておきます。

このように食物は消化吸収されていくのですが、分解され吸収された栄養素は、肝臓に運ばれて、一時貯蔵され、血液に乗って全身に送り出されます。また大腸で吸収された水分は血液に溶け込み、同じく肝臓に送られたり、全身を巡ったりします。

吸収された水分は血液に乗り、全身を巡る

血液に乗って全身を巡るということは、体表にも行き渡るという事。つまり吸収された水分や栄養素の中に悪玉菌の排せつ物たる硫黄系物質や窒素系物質が含まれていると、当たり前のように体臭はひどくなります。

しっかり咀嚼すること。胃の許容量を超えるバカ食いをしない事。ストレスや不安、イライラを避ける事、すなわちおおらかな気持ちを保つこと。そして腸内フローラを正常に保つこと。難しいことを言っているつもりはありません。こういう当たり前のことの積み重ねが、悪いタイプの体臭を遠ざけます。

長くなりました。次回は、消化器官由来の体臭を防ぐ方法についてを、もう少し具体的に。

 

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