No.42 なぜ「体臭専門」の病院はないのか?

体臭改善
体臭改善 体臭のメカニズム 体臭検査 ワキガ
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LINE@の相談コーナーを開設してから「どこの病院に行ったら良いですか?」「何科の病院で診てもらえますか?」という質問がよく寄せられます。「どんな体臭なのですが?」と私が聞いても「とにかく臭いんです!」「友達に変なニオイって言われて…」などという、具体性に欠けたお答えしかもらえず…

体臭があるという自覚があっても、ご本人にしてみれば、それを具体的な「こんなニオイ」というように表現できないのは普通の事です。(とは言ってもLINE等では聞かざるを得ないのですが…)

以前のブログでも何度も書いている通り、人間には「順応」という機能が備わっていて、いつも嗅いでいるニオイは感覚的に遮断してしまう、というモノですが、これがあるから自分自身や一緒に暮らしている人の体臭は総じて分からないものです。

さらに言えば、家族以外の人に嗅いでもらっても、その人が「体臭の本質」を捉えたニオイの表現をしてくれるか、と言えば、これは非常に難しい。人の感覚はあいまいですし、表現方法は無限にあるわけですから。

だから、曖昧な「体臭がある」「気になる」「単純にクサイ」等という形になってしまいます。

しかし、もし仮に正確な表現が出来たとして、私が「どこそこの病院に行ってください」「何科に行ってください」と言えるかと言えば…これも特定のケースに限られます。

何故、体臭専門の病院は見当たらないのか? というお話をしたいと思います。

特殊な体臭を診てくれる病院

ネットで検索すると体臭に影響のある特定の病気を見てくれる病院がいくつかあります。体臭に影響が出る病気で一番有名なのは「魚臭症」ですね。トリメチルアミン尿症の事です。

魚臭症なら

トリメチルアミン尿症というのは、摂取した食物を消化するときに発生したトリメチルアミンを、自分の体内で分解できずに体臭や口臭に影響してしまう病気のことです。これは遺伝形質疾患ですので比較的幼少のころから発現することが多いそうです。

基本的には生臭い体臭、魚の腐ったような体臭として発露します。トリメチルアミン単体のニオイは純粋な生臭さで、腐った感じというのはしないのですが、体臭として発露する場合はもう少しエグイ感じのニオイになるようです。

私も…あまり言いたくないのですが…イカやタコをたくさん食べた後、しばらくは下半身やおしっこに生臭さを感じます。

話が逸れすぎですね…とにかく、トリメチルアミン尿症については、その発生メカニズムが明確であり、検査方法も確立されているので、調べることは可能です。もし心配であれば、私は昭和薬科大学での診断をお勧めします。以下にお問い合わせのURLを貼っておきますね。

https://www.shoyaku.ac.jp/inquiry/

しかし、「魚臭症と思うんです」とか「生臭いって言われます」と言われて検査してみても、明らかにトリメチルアミンが原因である、或いは魚臭症であるというケースは殆どありません。今まで1800人以上の体臭分析をしてきましたが、検査(トリメチルアミンはGCMSでは検出できない場合が多いので主に検知管検査で調べています)でトリメチルアミンが検出されたという例はごく僅かです。

対して、その他のアミン類、ピロール類等は数限りなく検出しています。トリメチルアミン尿症でなくても生臭い体臭になることは決して珍しいことではありません。この件は、また別立てでブログにします。

ワキガ専門医もワキガ以外は診てくれない

ワキガについては専門医が数限りなくあります。また治療法も剪徐法(アポクリン腺を切除する治療法)の他にミラドライやペアドライ等の電熱処理法やボトックス注射などたくさんありますし。

ワキガ臭治療に当たっては、自分自身でワキガがあること、そしてそのニオイが自分自身でハッキリ分かっていることが、解決に繋がる重要なポイントとなります。何故かというと、ワキガかどうか分からない状態で何らかの治療を行った場合、治療後に改善しているのかどうかは、周りの反応(クサそうにされなくなった、ニオイの指摘が無くなった等)次第となるからです。実感としてはあいまいですし、術後臭にしてもワキガ残りか、その他の原因があるのか、というのは相手方の反応を見ても、そう簡単には見分けがつかないものです。

また、ワキガ専門医はワキガしか診てくれません。ワキガでなければ「ワキガじゃありません。ただ、汗臭いだけ」という返事を頂いて終わり。またスタート地点に戻ってしまう…

他の病理的体臭

体臭やPATMとの関係を取り沙汰されているリーキーガット症候群については、いくつかの病院がネットで検索できます。しかし、ピロルリアについては、私が調べたところ、見当たらないようです。

さらに言えば、糖尿病等の一般的な(というと語弊がありますが、誰でも知っている病気という意味です)病気も体臭に影響が出る場合があり、病気の改善や緩解の様子で体臭は改善するようです。

そういう意味で、体臭を診てくれる病院は無いことはありません。但し…上記のように「体臭がクサイと言われる」「体臭が気になる」と言った状態の時に、どこに行けばいいのか?

いきなり魚臭症を調べたとして、可能性は限りなくゼロに近いわけですし、つまりは診察を受けても…こちらもまたワキガ臭と同じく、元のスタート地点に戻ってしまう…

何処の病院が良いのか?

じゃあ、どこに行けば良いのか? 私の結論はこうです。

「病気を疑うというスタンス自体が間違っているかも知れない」

病院というのは「病気」を診て治療してくれるところです。しかしながら、体臭というのは病気以外の原因で起こることの方が圧倒的に多い。体の中のことだけに限ってみても「病理的」と判断することが出来ない体臭が大半ということです。例えば加齢臭、汗臭い、PATM(PATMも私は体臭の一種と考えています。原因物質生成の過程は未だメカニズムは未だ未解明ですが、発露のメカニズムは外の体臭と何ら変わりませんから)等々。また、体表の問題や、外的要因(例えば衣類の蓄積臭問題や外部付着臭の問題など)であれば、なおさらです。

しかしながら、当社ではトリメチルアミン尿症にしてもワキガにしても、明確に症状があり、専門医での診察や治療がユーザーさんにとって最適であると思えば、それぞれの専門医をご紹介しております。それはともかく…

もちろん、お医者様のご意見を聞くのは悪いことではない。けれど、お医者様もすべてが解るわけでは無いということも、頭の片隅に置いといてください。

その一般的な内科や皮膚科のお医者様の話を次回に。

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