no.51 家の洗濯とクリーニングをどう使い分けるか?

洗濯・洗剤
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10月の末にリリースした記事に「冬物衣類のニオイをどうするか?」というものがあります。そこでは冬物衣類のジャケットやコートについてしまう体臭をどう処理していけば良いのか、またクリーニングに出すときの注意点などを詳しく書きました。

今回は、その記事の続き、というわけではありませんが、ご家庭ではどんなものを当社洗剤で洗えるのか、洗えないのか、の区切りをハッキリお伝えしようと思います。本文を読んでいただくと分かるのですが、家庭洗濯とは設備が整っていない場合で行う水洗い、という事になります。

10月末の記事は以下の画像をクリックorタップすれば移動できます。そちらも是非読んでおいてください。

No.47 冬物衣類のニオイをどうするか?
実はこの記事は急遽の公開です。と言うのも、あるユーザーさんから「ジャケットやコートのニオイが気になる」と、今日の朝、メールを頂いたので、書き溜めておいて12月ごろ公開しようかなと思っていた分を、本日急遽公開することにしました。地方によっては...

それでは本題。

手洗い表示かどうかではなく、素材で判断する

当社洗剤の使用方法について「手洗い表示のモノはどうやって洗えばよいですか?」という質問があります。手洗い用洗剤と言えば、エマールやアクロンですね。それらの洗剤は手洗い表示があれば、ウールでもシルクでも洗ってよいという設定。

また衣類を製造する側でも、例えばウールでも製品にする前の段階、つまり糸や反物の状態の時に、水通ししたり、薬品処理をしておけば、水洗いしてもよくなる、という考えの元、製品化します。

しかし、しょせん、ウールはウール、シルクはシルク、元々の素材特性が無くなるわけではありません。それを無視して何でもご家庭洗い、つまり水洗いすると、トラブルになることもあります。特に当社の洗剤は、ニオイ除去のために濃厚な消臭成分や洗浄成分を配合しています。本来は、洗濯機で洗える衣類に対応した洗剤だという事を知っておいてください。その上で、まずは素材別の取り扱いをご教示します。

綿・麻・合成繊維及びそれらの混紡品はノープロブレム

綿・麻・ポリエステル・アクリル・ナイロン・スパンデックス(ポリウレタン)及びそれら同士の混紡品については、洗濯機でガンガン洗って大丈夫ですし、当社洗剤も全く問題ありません。ただ、手洗いマークとなっている場合、あまり強く揉まれると傷むようなものもあるので、洗面器の中などでの押し洗い後に軽く手で濯ぎ、ネットに入れて洗濯機濯ぎを行う、という手順が良いです。当社洗剤使用の手洗いの際には炊事用手袋を使って下さいね。

たんぱく質繊維があり、それを溶かす成分もある

ウール・シルクというのは、たんぱく質繊維になります。当社の洗剤もそうですが、洗濯機で使えるタイプの洗剤には「たんぱく質分解酵素」というものが入っている場合があります。

これは付着した皮脂に含まれるたんぱく質を溶かして、水でも流れるようにする成分ですが、それがウールやシルクの繊維を壊してしまい、風合いを悪くさせたり、嫌なニオイが出てしまうこともあります。ですので、それらが含まれている衣類は、例え手洗い表示が付いているものでも、当社洗剤で洗うことが出来ません。

再生繊維・半合成繊維という特殊な素材

難しいのが、手洗い表示や洗濯機の表示が付いているレーヨン・キュプラ・アセテート・トリアセテート・テンセル等、の再生繊維や半合成繊維です。ドライマークしか付いていない時は、クリーニング扱いとなります。というのも、こういう再生繊維や半合成繊維というのは、凄く皺になりやすくて濡れた状態で絞ったり脱水機にかけたりすると、その時に付いた皺が取れなくなるものが多いのと、染色堅牢度、つまり染めた染料の定着の具合が悪いモノが多く、水洗いするだけですごく色落ちしてしまう事が多い等、水洗いでの弊害がたくさんあるモノが多いのが現実です。

こういうモノの中には、カスタムメイド洗剤のような高濃度の洗剤を部分的に吹きかけると、そこだけ変色・退色してしまうものもあります。粉末洗剤の浸け置きだと、全体に退色してしまいやすいです。

また、例えばレーヨンなどは生成時にいったん水通ししてあるモノがあり、そういうタイプのレーヨンとポリエステルの混紡(多くはポリエステル65%、レーヨン35%となっています)のモノは、洗濯機でガンガン洗ってもびくともしないのですが、レーヨン100%で水通ししていない繊維の製品では、水に入れただけで大人用サイズの衣類が子供サイズくらいまで縮んでしまうこともあります。

ですので、基本的には、上記の再生繊維や半合成繊維は、ご自宅洗いしない方が良いです。但し、既に何度もご自宅で普通に洗濯しているもの、下着などの構成繊維の中に上記の再生繊維や半合成繊維が入っている場合などは大丈夫と思います。

ニットや学生服の部分的なニオイ取りの方法

もし、ご自宅洗いしているウールのニット類の脇など、部分的にニオイが気になるところがある場合、エマールやアクロンで洗ってもニオイは取れません。クリーニングに出しても微妙です。

そういう場合は、そのニオイのポイントに石鹸(出来るだけ無香料のモノで色のついていないもの。当社の石鹸で言えば、ミドルエイジ石鹸が良いです。ストロング石鹸では黒い衣類にしか使えませんし、ヤングエイジは白い衣類にしか使えません。というのもストロング・ミドルとも石鹸の色と同じマイクロサイズの粉体が配合されているので、その色が残ります)を塗って、揉まずに押し洗いだけして、続いて部分的に押し洗いの要領で濯いでから、エマールやアクロンで洗うとニオイも取れます。

但し、あくまで手洗い可能なウールやシルク、またはそれらが含まれる混紡品に限ります。水洗い不可のセーター等は水に入れるだけでフエルト化(繊維がよじれて絡まって、硬い、フエルトペンの先のような状態)してしまうこともあります。

学生服のニオイ取り

冬物の学生服で「手洗い可」となっているものがあります。通常はウールとポリエステルの混紡です。毎日着るわけですから、ニオイもヒドイ。特に脇の下部分です。ワキガでなくても汗の酸っぱいニオイがヒドくて困る、というお母さまも多いはず。

そんな学生服(洗濯機洗い出来るものも多いはずです)は、洗剤はアクロンやエマールを使うことが多いでしょうが、洗濯機に放り込む前に、学生服を裏返して、裏地部分に石鹸をシッカリ塗って、ダイソーで売っている洗濯用ブラシで擦り洗いします。そのあと、形を整えて、押し洗いの形で濯ぎます。それから洗濯機に放り込む。

ホント、不思議なくらい、ニオイが取れます。何故、裏側からブラッシングかというと、例え水洗い可能な衣類でも、濡れた状態で擦ったりすると上記の通り、その部分がフエルト化してカチカチになってしまうからです。制服の裏地はほぼ100%ポリエステル。それ自体は全く問題ないけれど、ウールを労わる意味での裏地からの洗浄になるわけです。

試してみて下さい。今回はここまで。

 

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