No.41 ワキガのメカニズムについて

体臭のメカニズム
体臭のメカニズム ニオイタイプ ワキガ
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ワキガ臭とは?

ワキガ臭は、汗腺の一種であるアポクリン腺が発達している人に限って発露する可能性がある、特殊な体臭です。アポクリン腺自体は哺乳類全般で見られる機能ですが、ヒトに於いてはエクリン腺と呼ぶ汗腺もあり、アポクリン腺については脇の下、耳の中、乳輪周辺、肛門周辺、アンダーヘア部分、その他体毛が濃い部分等の、特定の部位の皮下に存在します。モンゴロイドである日本人は一般的にアポクリン腺が発達しにくい人種です。

そのアポクリン腺が分泌する脂質やたんぱく質を多く含む分泌物を餌に、表皮雑菌臭が作り出すニオイ物質がワキガ臭の原因となります。

ワキガ臭の在る無しを分けるニオイ物質

体臭タイプにワキガ臭が含まれる人口は、白人種や黒人種ではほぼ100%ですが、日本人では5%というデータが在ります。

日本に於いては遺伝性疾患と位置付けられていて、両親がワキガ臭持ちの場合80%、片親がワキガ臭持ちの場合は50%の遺伝確率と言われています。

図-1はワキガ臭に悩む検査ユーザーのGCMS(ガスクロマトグラフィー質量分析)データです。矢印で指示したものはワキガ臭の特有なニオイの元となる臭い物質です。

これらの物質は、ワキガ臭が無い日本人では検出されることはありません。しかし、アポクリン腺がより発達している白人種や黒人種では、当たり前に検出されるニオイ物質になります。

多くの日本人では検出されることのない。この「特殊なニオイ物質」が一般的な体臭物質と混ざりあい、揮発したうえで、本人や第三者に伝わることでワキガ臭として発露します。

ワキガ臭には様々なタイプがある

ワキガ臭はニオイ特性やpH、水や油への溶融度、その他の要因で分けると3つのタイプに分かれます。何故このようにグループ分けする必要があるかというと、消臭のためのアプローチ成分やアイテムを作るために必要になるからです。

1)スパイシー系

「鉛筆の芯のようなニオイ」「古い洗濯ばさみで感じるニオイ」「クミン等のスパイスのようなニオイ」「鉄さび等の金属的な感じのあるニオイ」等で、鼻にツンとくる感じが特徴です。日本人では一番多いワキガ臭タイプとなります。

2)硫黄系

「温泉で感じるような硫黄臭」「タマネギやキャベツ、タマゴ等の腐敗臭や料理後のニオイ」等で、もわっと広がる感じが特徴です。このタイプの人は衣類の脇の下が黄ばみやすいのも特徴です。

 

3)その他のニオイ

「生臭さが強いニオイ」「動物臭・ケモノ臭」「雑巾のようなニオイ」「など、上記「スパイシー系」「硫黄系」に入らないタイプ全般が最後のタイプです。このタイプは特に混合的な臭気であることが多く、pH特性も一定ではありません。また、他のタイプに比べて広い範囲での発露、強いニオイとなる場合も多いようです。

「その他のニオイ」の項目に限らず、ワキガ臭は混合的なニオイになる場合が多いのですが、それでもニオイ傾向を掴むことは、アプローチ成分選定を行う上で、非常に大事な問題となってきます。

体臭に悩む人の4人に1人はワキガ臭がある

日本人全体では5%の人にワキガ臭があると言われていますが、体臭検査を受けた過去のユーザーさんの中では、1,500人中356人の方がワキガ臭があるという結果になりました。つまり「体臭が気になる」という人のうち約24%の人は「ワキガ臭が体臭原因の一つ」と言うことになります。

しかし、その356人のうちの172人、比率にして48.3%の検査ユーザーさんは、自分自身の体臭にワキガ臭が含まれているということを気づかないまま、体臭に悩んでいました。

自分自身の体臭の問題点がワキガ臭にもあるという事実を理解しておくことは、体臭ケアの観点で見ていくと非常に重要なことになります。

というのも、いくら体を清潔にしても、ワキガ臭は表皮雑菌が関与してニオイを作り出す以上、「殺菌」というアプローチが体臭改善に必要となってくる場合が多いからです。

男女別の「ワキガ臭の非認識率」は下記の通りとなっています。男性でのワキガ臭に気づいていない比率が高く(58.1%)、世代別に見ても、検査ユーザー総数が少ない60代を除いて、全ての世代でワキガ臭の非認識率が50%を超えています。女性に於いては合計で41.3%となっていて、男性に比べてワキガ臭の非認識率は低くなっていますが20代と30代に於いては高い比率となっています。

思い込みだけの「ワキガ臭の悩み」も! 

自分自身にワキガ臭があると悩んでいた人のうち、実際にはワキガ臭物質の検出もなく、感応上もアポクリン腺由来ワキガ臭特有のニオイが無いというユーザーさんは46.6%もいました。(図-4参照)

どんなニオイがワキガ臭なのか? つまりはアポクリン腺由来の体臭であって手術や治療を行う事で改善の可能性があるタイプなのか? という事を知らないユーザーさんも多くいました。この「ワキガのニオイ特性」を知っているということは、ご本人にとって非常に重要な問題です。

前述の「ワキガ臭は遺伝する」という常識を間違って演繹してしまった結果も反映していると考えられます。

なぜかというと、アポクリン腺由来のワキガ臭ではない人が、ワキガの、例えば剪徐法の手術を受けてアポクリン腺を除去しても、悩みの解決に結びつかないからです。そして、治療を施す側も「気になるなら処置しておきましょうか?」と気軽に施術してしまうところがある、ということも問題です。

男女別のワキガ誤認率(自身がワキガ臭ありと思っているが実際にはワキガ臭が無かった人の比率)は以下の通りです。

これらの人の中には、既にワキガ治療を済ませてアポクリン腺由来のワキガ臭が消滅した人も多くいます。しかし、それでもまだ不安が払しょくされない人が多いのも事実です。また潜在的には、アポクリン腺由来のワキガ臭が無い(つまりは手術や治療が全く必要ない)にも関わらず、既に手術を行ってしまったり、今後の治療を考えている人も多いと考えられます。

当社の「体臭検査」では、実際に第三者が「ワキガ臭」と判断する体臭があるのか無いのかを、目に見える形で報告出来ます。まずはご自身に「治療が必要なワキガ臭が本当にあるのか?」を明確にしてから、手術を含む治療等やケアを選択すべきと強く思います。

特に親御さんにワキガ臭があるからと言って、自分自身もそうであろう、という予測の元に専門医での治療を考える人も多いと思いますが、まずは体臭検査で確かめてみてからでも遅くないと思います。

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