No.64 体臭発生のメカニズム その2(表皮や毛穴内での細菌と酸素の介在)

体臭のメカニズム
体臭のメカニズム 周囲の反応や感じ方
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体臭発生のメカニズムをもう一度勉強しなおそう、というシリーズの第2回目です。前回の記事を読んでいない方は、まずそちらを読んでくださいね。以下の画像をクリックすると第1回の記事が読めます。

No.63 体臭発生のメカニズム その1(分泌)
さて、原点に戻って、「なぜ体臭が発生するのか?」について、3回シリーズで考察していきたいと思います。 体臭って、結局、体の中から出てくるものだから、もうこれは人格とか生活様式とか、そんなものは関係なくて、生まれつきだから…と考える人も...

菌との共存

人間は様々な「菌」と共存していると言えます。腸内環境が悪いと悪玉菌が活発に活動するから、おなかや排便の状況が悪くなったり、アトピー症状が出たり、免疫が悪くなって風邪をひきやすくなったり…だから善玉菌である乳酸菌を摂って、なんとか腸に届かせて悪玉菌を駆逐して貰うというのは、大事なことのようです。

私の実証「ヨーグルトの効能」

私もずっと、晩御飯のあとにヨーグルトを食べる習慣を続けています。お気に入りはビヒダスヨーグルト。これにドライマンゴーをスライスして混ぜて、翌日出来上がるちょっと甘めのものを、1日150g程度。ホントに25年くらいずっと続けています。最近はメープルシロップをかけて摂取するのがマイブームです。メイプルシロップは単糖類でカロリーも低く、その上、少しの量で味変出来ます。最近の研究では「メープルビオース」と言うオリゴ糖が多く含まれることも発見されて、蜂蜜同様、体臭には良い食材です。

昔は体が弱く、年中風邪に罹っていましたし、予防接種しなければ毎年インフルエンザに苛まれ、肌の調子も悪く、便も細くて不健康な感じ。アレルギーも酷くて、花粉症や気管支炎、喘息にも苛まれていました。ヨーグルトを取り始めて3年後くらいからはそれらが改善し、風邪をひくのも3年に1度くらい。これらすべてがヨーグルトのお陰とは思いませんが、貢献度は高いと思っています。続けるコツは自分の好きな味にして摂ることだと思います。美味しければ無理に続けている感じなんてありませんものね。

またヨーグルトのお陰で「良い排便」を続けていることは体臭にも確実に影響していると思えます。立派なモリモリ便と出会えない朝というのも、かれこれ10数年ありません。当然、消化器系に関係するニオイ物質が体表から分泌されている気配はなく、アンモニア系の体臭も平均以下だと思います。自分自身でガスクロマトグラフィーで分析したから間違いありません。他にも私の食習慣は「体臭ゼロ」を目的としたものが多いので、少しずつご紹介しますね。

さて表皮常在菌について。

表皮常在菌は善玉菌。しかし悪玉菌も増殖機会を窺っている!

健全な皮膚には「表皮ブドウ球菌」という善玉菌が多く存在しています。表皮ブドウ球菌は肌を健全に保ち、また表皮ブドウ球菌が介在して生成される物質は、硫黄系物質や窒素系物質が少なく、故に悪臭の原因となりません。また表皮ブドウ球菌が優勢な肌には悪玉菌である黄色ブドウ球菌や大腸菌が繁殖しにくい。

ところが様々な原因でこの善玉菌が劣勢になると、悪玉菌が発生し、繁殖する。この黄色ブドウ球菌や大腸菌が介在して生成される物質は硫黄系物質や窒素系物質が多くて臭いものが多い。以前にアンモニアは人体内で生成され表皮に分泌されると書きましたが、それはある意味仕方がないことなのですが、このアンモニアの「窒素」を原料として、もっと忌避度の高い窒素系物質を作ったりする原因が、この「悪玉菌」なのです。ワキガについても「硫黄系」「窒素系」「ヒドロキシ系」の3種のニオイタイプがあるのですが、有名な「アポクリン腺」の中で、これら悪玉菌がアンモニアや脂肪酸を原料にヒドイニオイの物質を生成するのがメカニズム。

つまり善玉菌に表皮をしっかり守ってもらうことが体臭防止には大事ということです。

もうひとつの悪玉。それは空気中の酸素

表皮の上で善玉菌に活躍してもらうためには、人為的な方法もあります。健やかな肌を保つこと。これだけで良いのですが、それは何を食べればよいか、とか、皮膚を傷つけないように体を洗うとか、意外と簡単なのですが、それはまた別の章立てで説明します。

ここでは、もう一つの悪玉である「酸素」についてのお話。

人体の分泌物のうち、「カルボン酸」というものがあります。炭素と水素と酸素で出来ているこのカルボン酸は、不安定な物質で、遊離酸素(活性酸素)があると、それに反応して別の物質に変わりやすい。

分泌物として出やすいカルボン酸は、例えば酢酸。酸っぱいニオイの元です。他に乳酸。筋肉疲労物質として有名ですが、ホントはそんなに悪役ではないという話は以前しましたよね。これも弱めですが酸っぱいニオイがします。そんなカルボン酸の中に「パルミトレイン酸」というものがあります。

無臭のパル三トレイン酸が加齢臭の元凶「ノネナール」に変わる!

パルミトレイン酸というのは、試薬で嗅いだ限りでは全くの無臭。ホントにニオイがしないんです。こんなものばっかりが分泌されるなら体臭なんて気にならないのに…ところが。

このパルミトレイン酸は加齢臭のメイン物質とされている「ノネナール」の前駆物質(何かの拍子にノネナールに変化する物質)と目されています。

ノネナールばかりが「おっさん臭」の原因と言われていますが、実のところ私の見立ては違います。という爆弾発言をしようと思っていますが、それも別の機会に。

とにかく酸素原子やイオンのやり取りで「もともと全く臭わない物質」が「ヒドイ悪臭」になってしまう、というわけ。これが「酸素の介在」です。

そして酸素は空気中にたくさんあります。その空気中の酸素がパルミトレイン酸のような不安定な物質をいじくって、ノネナールのような割と安定的でヒドイニオイを発する物質に変えてしまう…恐ろしい話ですが、地球上に暮らしていれば必ず起こる現象です。

洗剤や消臭剤を作る時に、当社では「窒素置換」といって、液体中の酸素を追い出して窒素を詰め込むという作業があるのですが、この窒素の純体は不活性物質。他の物質に関与することはありません。つまり窒素だけの空気ならパルミトレイン酸がノネナールに変質することは無いのですが…でも窒息してしまいますけど。

結論

もし分泌される原因物質が無臭の物だけだとしても、表皮に善玉菌しか居なくても、それでもニオイ物質が発生することもあるんです。体臭を完全になくすということは、なかなか難しいということ。しかし、酸化の過程や細菌の介在には時間がかかるもの。しっかりとケアをすれば、長時間ブロックは意外とカンタンです。それが「改善」という考え方。

そして…ニオイを「根絶」することは、あなたが生きている限り不可能かも知れません。だからこそ改善、それも最善の改善を目指していきましょう。

 

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