No.50 外的要因がPATM的反応を促す その2

PATM(パトム)
PATM(パトム) 周囲の反応や感じ方
この記事は約5分で読めます。

前回は、刺激感物質というモノは難水溶性物質(油溶性物質)が多く、それらは市販洗剤を使った普通の洗濯ではなかなか落とすことが出来ずに、衣類に蓄積してしまいやすい。そしてそれらは蓄積臭となり、次々積み重なって、一日の分泌量よりも多くなってしまうから、周りの反応をより強いモノにしてしまう、というお話をしました。まだ読んでいない方は、先にそちらを読んでくださいね。下の画像をクリックすると行けます。

No.49 外的要因がPATM的反応を促す
先だっての7月、PATMについて2つばかりブログを書きました。PATMとは周りにいる第三者に鼻すすり等の反応を促すこと。それはまだ社会的な認知を得ているわけではなく、お医者さんでもその存在を認めていない人が多いこと、またその正体はまだはっき...

ホントに「蓄積臭」の恐ろしさは、体臭検査を受けて私物を当社で処理して、それとご自宅のタンスに収納してある衣類と比べてみないと理解してもらえないところが、何とかならんですかね…って感じです。そのために、「消臭洗濯サポートコース」というモノを作ったわけで…まずはそちらで、常日頃、いかにひどいニオイの衣類を着ているのか?ということを確かめてみるのも良いですよ。

今回は、ホントの外的要因についてお話しします。

石油由来成分がPATM反応を増長する

市販製品は、大体において香料を付加しています。生活雑貨製品、例えば洗剤や柔軟剤、フレグランス剤にボディソープ、シャンプーなども含めて、使っている香料はたいていが合成香料です。合成香料というのは、まあ、天然のニオイ成分に似た香りを化学的に合成したもの、となります。作り方はさまざまですが、例えば、お花や果実をホントに絞ったり蒸留して精製した天然香料とは全く別物。いくら似せてもはっきり「合成」と分かるニオイになってしまいます。それ自体を「嫌なニオイ」「不快なニオイ」「強すぎるニオイ」と感じる人がすごく多いということをまずは知っておいてください。

更に悪い成分があります。いわゆる「基剤」と呼ばれるモノ。これら自体は香りを作っているわけではなく、例えば香料成分を遠くへ飛ばしたり、その場に定着させたりするのが役目の成分です。合成香料というモノは、この基剤に乗せる、というか、含ませるような形で作っていきます。

これらは企業秘密の部分があってどんな材質を使っているのかは、まず分かりません。私にも想像することしか出来ません。それでも石油由来成分と言って差し支えないと思います。特に炭化水素類が多いように思います。先月のブログで書いたPATMの原因物質のいくつか、例えばトルエンとかキシレンなどが炭化水素です。もちろん、トルエンやキシレンを基剤として使っているわけではないでしょうが…

香料が抜けても基剤の不快感が残る

合成香料であろうが天然香料であろうが、香り成分は揮発してヒトに良い香りを届けるために付加する成分です。しかし、いずれ香料成分が揮発しつくしても、基剤だけが衣類に残る、という本末転倒な事態が起こります。

…、あ、合成香料が良い香り、と書いたのは、私の気持ちではありません。私は合成香料はすべからく、嫌いなタイプのニオイと感じてしまいます。これが基剤のせいなのか、合成香料のニオイに部分なのか、自分でも判断が付かないのですが、とにかく合成香料とすぐに分かってしまい、「なんでこんな香り付けにしてんのよ!」と腹立たしく思ってしまいます。

ワタシも懇意にしている香料メーカーさんがいるのであまり悪く言いたくはありませんが、合成香料をいかに良いモノにしようと日々努力をなさっていても、やはり合成香料は合成香料、PATMの心配がある人は、基剤が配合された合成香料は避けた方が良いです。

残留した基剤というのは、なんとなくモワっとした刺激感、というか、質感があります。厄介なことにこれだけがどんどん積み重なる、ということもあるようです。まあ、柔軟剤の使い過ぎというケースでは基剤と共に合成香料も積み重なってきます。また香料の本分というのは「使ったところに残す」ということになるわけで、特に定着させるための成分は、洗濯したからと言って、そんな簡単に剥離するわけではありません。

洗濯槽に残るニオイや刺激の元

ワタシのご指導の中に「洗濯槽洗浄」というモノがあります。

洗濯槽に何が残って、それが衣類のニオイに悪影響を与えるのかを知っておくと、洗濯槽洗浄の重要性が分かると思います。よくある洗濯槽洗浄剤には2つのタイプがあって、一つはカビを取り、発生させないための洗浄剤。塩素系のモノがこれに当たります。確かに洗濯槽にはカビが発生しやすいです。ただ、カビが取れればそれで解決するわけじゃない。実は、洗剤や柔軟剤、フレグランス剤に使っている基剤が洗濯槽の見えないところにへばりついていて、それらに溶け込んでいるニオイ物質が洗濯のたびに流れ出して洗濯物を再汚染してしまう、という恐ろしい状況もあるのです。私はひとまとめに「洗剤カス」と呼んでいます。

カビは生物ですからある程度の濃度がある塩素溶剤の中では生き残ることは出来ませんので、塩素系の洗浄剤は効果があります。あと、雑菌も同じく、殲滅させることができます。

しかし、洗剤カスは塩素で除去できるわけではなく、そのまま残っています。それらを除去するためにはある程度の温度と時間、過炭酸を使った酸素連続発生方式でこそげ落とすしかありません。あ、2層式ならゴシゴシ洗いで取れますけど…。縦型全自動とドラム式が上記の方法でやらないとダメ、という話。

衣類をクリアな状態に保てば、周りの反応は半減

最初に書いた通り、蓄積臭の恐ろしさを知らないで、体臭に悩んでいる人はすごく多いです。特にPATMは刺激感が周りの反応を促してしまうわけで、わざわざ自分からそういう物質を身にまとうということを避けていかなければいけません。

PATMに限らず、体臭は「プラス」の思考で対処方法を積み重ねても上手くいきません。マイナスにマイナスに、そしていかにクリアな状態にしていくか、ということが改善に繋がります。それは体の中、体の表面、そして衣類や身の回り品まで、すべてに亘って言えることです。

「いかにクリアな状態にしていくか」を考えて、体臭改善に向き合いましょう。

クリアな状態からだと香りを楽しむことも容易です。逆に言うと「体臭を香りでごまかす」という考え方や方法論は大概失敗に終わります。そうそう、体臭検査ユーザーさんには、ある程度の体臭改善が叶ってからなら、香り付けのご指導もしていますよ。

今回はここまで。

 

コメント

アカウントサービス

サイトメニュー

タイトルとURLをコピーしました