No.49 外的要因がPATM的反応を促す

PATM(パトム)
PATM(パトム) 周囲の反応や感じ方
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先だっての7月、PATMについて2つばかりブログを書きました。PATMとは周りにいる第三者に鼻すすり等の反応を促すこと。それはまだ社会的な認知を得ているわけではなく、お医者さんでもその存在を認めていない人が多いこと、またその正体はまだはっきりしていないこと、けれどその現象は刺激感を有する化合物の揮発が正体であること、私はそれを病気ではなく体臭の一種であると認識していること、等を書きました。そのブログを読んでいない方は、良かったらそちらを先に読んでくださいね。以下のパネルをクリックするとそれぞれのブログに行けます。順番に読んだ方が分かりやすいと思います。

No.31 PATM(パトム)とは何か? その1
これまで1700人以上の方に体臭検査やPATM検査、ワキガ検査を受けていただきましたが、そのうちの3割程度の方の検体から何らかの刺激感物質の検出を見ました。 それらのユーザーさん全員がPATM(パトム)とは言えないと、私は考えていますが、...
No.32 PATM(パトム)とは何か? その2
前回の「PATM(パトム)とは何か? その1」では、パトムという現象に悩んでおられる方が多く存在していること、しかしながら医師でさえもこの現象を信じていない人が多いということ、そして私はパトムは病気ではなくて体臭の一種であると考えていること...
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さて、本題です。

PATM物質は難水溶性物質が多い

体臭の原因となり、体の中から分泌される汗や皮脂に含まれているニオイ物質には様々な分け方がありますが、そのひとつに「水溶性物質」「難水溶性物質(油溶性物質)」という形の分け方があります。

水溶性物質は読んで字のごとく、水に溶ける性質を持つ物質。分泌物単位で考えると、汗に多く含まれるニオイ物質ということになります。代表的なモノは酢酸とアンモニアになります。これらはサラサラしているのが物質的特徴で、水にサッと溶けます。水にサッと溶けるということは、お洗濯の時に「水を溶媒として衣類から剥がれ落ちる」という意味になります。

対して難水溶性物質(油溶性物質)」というモノは、水に対して容易に溶けようとしない物質の事を指します。分泌物で言うと皮脂(肌から出る油)に多く含まれます。例えば衣類に難水溶性物質が付着している時、その衣類を水に晒しても(お湯でも同様ですが)油分が被膜(界面と言います)を張ってしまい、水の中に流れ出ることはありません。そのために家庭用洗濯では洗剤を使い、その中に含まれる界面活性剤が被膜である界面を破壊して水に溶けだすようにする、或いは油分を包み込んで衣類から剥がす、という作業が必要になります。

実は、汗の99%は純粋な水です。そして、体臭が気にならない人の汗に含まれるのは、ミネラル類が大半になります。健康的な汗はいわゆる水っぽいニオイのサラサラな汗になります。対して皮脂は、それ自体がニオイ物質のようなものです。

PATM物質は普通の洗濯では落とせない。蓄積したそれらも反応原因となる

水に溶けやすい汗に対して、皮脂というモノは、ニオイ物質以外の成分もほぼ油分になります。それらは界面活性剤が働かないと衣類から剥がしとることは出来ません。ところが一般市販洗剤というのは、今は1回濯ぎで良い、少ない水で洗っても泡だらけにならない、等の手軽さを求めるという理由で、界面活性効果の低いモノが多くて、油分が残りやすい組成になっています。つまりは皮脂が衣類に蓄積しやすい土壌がある、ということになります。

PATM物質は総じて、特に水に溶けにくい性質の物質ばかりです。ちょっと想像してみてほしいのですが、例えば、灯油を洋服にこぼしてしまったとき、それを普通に市販洗剤で洗濯しても取れないでしょ? それと同じことが皮脂のニオイ物質でも起こり、つまりは洗濯しても積もっていく。

PATM物質の総量によって周りの反応の強さは大きく変わります。前にどこかのブログで書いたように、体臭とは「その日1日に分泌されたニオイ物質」+「肌の上に蓄積しているニオイ物質」+「衣類に蓄積しているニオイ物質」の合計になります。難水溶性成分の多いPATMでは、特に「蓄積した刺激感物質の除去」が周りの反応の多寡に直結すると考えてよいでしょう。

その日に分泌されたニオイ物質以外は外的要因

結局、洗濯しても落とせていない刺激感物質は、その衣類を次に着用するときにもそこに存在します。せっかくきれいに体を洗っていても、朝から刺激感物質をまとっているようなもの。しかも、下手をするとその蓄積している刺激感物質のボリュームは1日に分泌される量をはるかに凌駕する場合もあります。

だから「検査用Tシャツを着用した日はなんだかニオイ物質が出なくて周りに反応されなかったんですが、検査は大丈夫でしょうか?」ということを問診票に書かれてくるユーザーさんが多いです。それは普段着用している私物には刺激感物質がたくさん蓄積していて、それが全くない検査用Tシャツを着たから、分泌物の量がある程度溜まるまでは反応されない、ということだった、というのが真相です。

この「衣類に蓄積している ”自分の分泌物由来の刺激感物質”」も外的要因と言えます。その瞬間に分泌物が出ていようがいまいが、汗をかいていようがいまいが、それとは関係なく周りの反応原因になってしまうということ。その除去を考えてみてはいかがでしょうか?

本当の外的要因、つまりご自身の分泌物に由来しないモノの話をしたかったんですが、そこまでいきませんでした。次回はその話をします。

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