No.48 子どもさんの体臭と真剣に向き合ってください

周囲の反応や感じ方
周囲の反応や感じ方 自己臭恐怖症
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体臭対策ドットコムのサイトでは気軽に相談できる窓口を、と思って「LINE@」を開設しました。これは主に子供さんの相談に乗りたいと思ってのことです。本当は電話やメールで状況をしっかり知りたいと思っていますが、学童さんだとLINEが最も手軽なツールらしく、ポチポチと連絡を下さります。

体臭の事って、大人でもなかなか他人にお話しするような気持ちになれないでしょうし、学童であれば、最初に打ち明けるのは当然、お母さまのはずです。

けれど、私が「お母さんはなんて言ってるの?」と聞けば「お母さんには話せない…」という答え。或いは、「気のせいって言われて…全然わかってくれない…」のどちらかが多いようです。

だから親御さんにも話せない体臭の悩みを気軽に聞いてあげられる場所を提供出来たことだけでも、私は良かったな、と思っています。

それでも、本当に体臭やその他のニオイに関連する部分で問題があって、その解決が必要と言うことになれば、やはり親御さんの協力が必要です。たまたま洗濯の状態が悪くて生臭いニオイの衣類を着ていくだけでも、学校でイヤな思いをすることだってあるんですから。

だから、まずは子供さんの「体臭の悩み」に真剣に向かい合ってほしいと思っています。

子どもの体臭原因。ワキガ症は小学校から始まる人もいる?!

子どもの体臭問題の原因を以下に書きます。

1.ワキガ症

遺伝、食生活の変化等によって、ワキガ症の低年齢化が深刻となっています。ある統計では、ワキガ臭が初めて確認される平均的な時期が、今や12歳まで下がったとのこと。私やお母さまの世代では、あまり考えられなかったことですが、これが現実です。

2.洗濯物がクサイ

共働きの世帯では洗濯はテキトーになって、しかも部屋干しが当たり前。昔のように物干し場や庭があって、そこで太陽光にしっかり当てることが出来なくなった現代では、部屋干し臭の衣類が蔓延しています。TVCMで「部屋干し臭ゼロ」なんて言ってますが、洗剤にいくら抗菌剤を入れても部屋干しでは雑菌繁殖を防ぎきれないし、第一、洗剤の性能が悪すぎて、ニオイの元が落ちていない、というのが普通。前にも書きましたが、抗菌と消臭は別物です。

3.汗をかいてもしっかりケアしない

汗が付着した肌に雑菌が繁殖して(すごく簡素化して説明してますが)、いちいち汗をかくたびに、体臭が発散する。また汗をかくくらい体温が上がれば、洗濯の時に落とせていないまま衣類に付着している悪臭物質がカンタンに揮発します。同じ条件であってもお母さんの衣類ではあまり発散しないけれども、活動が活発な子供さんはニオイを発散しやすいということです。

4.病気や内分泌、その他内科的原因

糖尿病も体臭が酷くなるし、バセドー氏病のようにひっきりなしに汗をかく状態なら、やはり体臭が強くなる。揚げ物ばかり食べていれば解糖系燃焼サイクルになって脂臭くなるし、トリメチルアミン尿症と呼ばれる魚クサイ体臭が出る病気もあります。

5.一度でも「クサイ」と言われた経験がある

それがトラウマとなっていつでも自分がクサイと思い込み、それがストレスとなる。その結果、ベタベタしたアルカリ性の汗が出やすくなって、それが悪臭原因となることもあります。

6.部活で頑張る

アンモニアやカルボン酸が汗と共に出て、密封状態で雑菌も繁殖しやすい靴の中が臭くなる。それが漂ってきて体臭と区別されずに「クサイ」と言われる。

 

どうです?こんなに原因があるんです(他にもありますが)。心の脆弱な子供時代は、ちょっとしたことでも傷つく。その経験から立ち直ることは、体臭そのものを解決するのと同じくらいホントに大変な事なのです。

「お母さんの臭くない」と「友達のクサイ」…重いのは友達の言葉

友達関係や学校生活は、お子さんにとって一番大切な世界であり、またシビアな世界とも言えます。子供には子供の世界があるんです。居心地の良い家庭でいくら優しくしてあげても、外の世界(つまり学校)で居心地が悪ければ、それで平衡が保てるわけではない。学校や友達との世界の中で快活に生きてこそ「子供」と言えるのではないでしょうか。

だから安易に「気のせい」と言ってはダメなんです。それにお母さまのその言葉は信じて貰えません。それを言ったとたんに「もうお母さんに話しても無駄」という心理に陥ります。

更に言えば、前に何度も書いている「順応」が働いているので、お母さまにはお子さんの体臭は判りにくいモノ。前述の部屋干し臭なんて最たるものです。自分でも同じニオイのするものを着ているのですから気が付きにくい。部屋干し臭や雑菌臭のする衣類を着て体温が高まり汗をかけば、こんどは「雑巾臭い」とか「ドブ臭い」とか言われたり。お母さまよりお子さんの方がその可能性がはるかに高い。

まず、本当にクサイのかを調べる

元気が無ければ、きちんと話を聞いてあげる。その元気の無さの原因が「自分の体臭」にあるのなら、解決してあげるのが親の務めです。その原因が洗濯にあるのか、実際にワキガなのか、それとも他の病気なのか、はたまた単なる汗臭さなのか、最悪なことにイジメなのか… じっくり向い合っていれば、きっと原因が掴めるはず。

先に書いたように、お子さんが訴えていることを「気のせい」で済ませるのが一番悪いし、そんなことをすると一生悩み続けることになります。実際に同性同年代と比べて体臭が弱かったり人並みだったとしても、体臭関連のトラウマを克服できなかった場合は、最悪は引きこもりとなって社会と断絶した生き方を選ぶことになります。

そんな状況にお子さんを追い詰める前に、まずしっかり話を聞く。自分の意見を押し付けない。状況をお母さまなりに分析して、解決の方策を探る。それでもお母さまは体臭の専門家ではないのですから解決できないかも知れません。その時は、私に相談して下さい。専門家の立場から、数値的データと他人(もちろん個人ではありません。例えば同性同年代の平均値とか)との比較で、実際のところを正しくお伝えします。そして心のケアも含めて改善のためのアドバイスを通じて、その子が立ち直るまでサポートします。

最後に言いますが、当社に相談してくる学童のうち、体臭自体に問題があると考えられるケースは3割にも満たないという統計結果です。残りの半分は心の問題、もう半分はお母さんのせい、具体的には衣類ケアの問題です。

体臭の強さと悩みの深さは比例しません。体臭が強くても一向に気にしない子は気にしませんし、たった一度の心無い言葉で一生立ち直れない子もいる。それを心に深く刻んで、お子さんと向かい合ってください。

 

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