No.71 便臭のような体臭 その1

体臭のメカニズム
体臭のメカニズム 周囲の反応や感じ方 ニオイタイプ
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体臭検査を受けて頂いたユーザーさんの中には、過去に「便のような体臭がする」と言われて傷ついた経験のある方が結構いらっしゃいます。今回は便臭的な体臭のお話です。

便の様な体臭がある…そう指摘されたユーザーさん

便臭的な臭いがある場合、それが例えば「表皮からの発散」であれば、明らかに体臭であり、じっくりと対策をすれば改善に向かうことが出来るでしょう。

ユーザーさんの中には、排泄に関わる問題であることを疑っている場合も多く、つまりは「お尻の穴が緩くて、そこから便臭が漏れ出しているのではないか」と心配なさっているというケース。

もちろん、お尻の拭き方が悪くて、少し「挟まったまんま」だったり、たまたま体調が悪くて「お粗相」してしまって、というようなケースは除きますけど。

1回言われただけ…それが大ダメージ

そういう経験をされている方に突き詰めて話を聞いてみると「子供の頃に言われた」とか「1回だけ」とかいう場合も多いようです。そういう場合は、根本的な「体臭」とは関わりがないのですが、当のご本人にとっては深く傷ついた経験なので「いつも」「ずっと」そういう体臭があるのではないか、と悩むわけです。

こういうユーザーさんには、当社の判定結果を自分の目で確認しても、なかなか信じて貰えないこともありますが、それでも当社の分析力と精密な機械で数値化したデータはうそを付きません。原因物質、つまり便的臭気であるインドールやらジメチルスルフィドやらメチルメルカプタンが体臭チェックで検査して検出されていないし、便臭的な体臭の感応はない、ということを納得出来るまで説明させて頂いています。

そんな中でも…実際に、そういう物質が検出されることもあります。

おなら臭と便臭の違い

おならのニオイが体臭として出ている気がする、ということをおっしゃる方も多いです。まず、おなら臭と便臭の違いを明確にしておきますね。

おならは気体です。つまり、腸内で気体のニオイになる物質が主な構成成分になります。一番の原因物質は硫化水素という硫黄系物質です。温泉場で感じるニオイですね。例えば、お腹の具合がひどく悪くて、様々な腐敗臭物質が腸内でガス化して、と言う時には、もっとえげつないニオイになりますが、そうではなくて、いつも出るおならなら、嗅ぎ取った時の主成分は硫化水素と思っておけば良いです。また、この硫化水素は固体から直接気体になる「昇華」という形で気体になります。つまり、腸内から血液に乗って体表まで届いて、体表から発露するという経路で体臭に関連することはありません。

便臭の主成分は様々ですが、上記のインドール・スカトールがあってこその便臭と感じられます。そうそう、その他の便臭の構成物要素については、次回のブログで詳しく書きます。

何が言いたいかと言うと、おなら臭と便臭を一種に考えない方が良い、という事です。

おなら臭的な体臭ならワキガの疑いが

いつもおならクサイ、と言われる場合、ワキガの疑いがあります。これはよくあるタイプのワキガ臭の一つです。モワッと広がるような、卵の腐敗臭や茹でキャベツのニオイ、単純に硫黄臭いなどはすべからく、硫黄系物質が原因であり、アポクリン腺内の雑菌が硫黄系物質を元にして悪臭物質を作り出して発露する、と言う仕組みです。

対して、便臭的な体臭と言うのは、便臭の捉え方が人それぞれであるように、様々な原因物質が考えられます。と言うのも、便臭の構成要素はインドール・スカトールだけではないし、同じ人でもお腹が痛い時と普段の時では、ずいぶん便臭の印象が変わります。だから、「あんた、うんこ臭いよ!」と言われた時、相手方の人物が、どんなニオイの事を「ウンコ臭い」と感じたかは、その人の感性にも左右されてしまう、という事です。

しかし…本当に体臭?

もう一つ、先に知っておかなければならないことがあります。それは、便の臭いがするというのが体臭か口臭か、という問題です。

立派な歯医者さんに行くと「インドール器」という機械がおいてあります。これに息を吹きかけると、口臭の中に「インドール」という臭気物質が含まれているかが分かるそうです。まあ、私の所のガスクロマトグラフ質量分析計の簡易版のようなものですが、特定の種類の物質が、あるかないかだけ判定できる機械のようです。

つまり、口臭にはインドールが含まれる可能性があるという事。このインドールというのは、私の所にも試薬があるんですが、確かに便臭の根本を成す臭気タイプで、ビリビリと鼻の奥を刺激するような便臭。もっと言うと、トイレで便をした後、10分ぐらい後にもう一度トイレの臭いを嗅ぐと残っているエゲツナイ臭いがあるんですが、このニオイの成分がインドールとスカトールとなります。

これがあるかないかを判定する歯医者さんが居るほど、口臭の構成臭気として当たり前と言えるような物質なのです。あと、話は飛びますが、そういう特定の臭気を判定する機械は沢山あって、メチルメルカプタンも単体で検知出来ますし、もちろん、アンモニアも単体で検知出来ます。あまり、興味ないですか? 私は、いずれ全部揃えようと思ってますが…まあ、良いです。話をもとに戻しますね。

つまり「便のような体臭がする」と言われた経験があって、それが「常日頃、頻繁に」という事でなければ、口臭も疑ってかかる必要があるという事です。

長くなるので、続きは次回のブログで…

 

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