No.40 汗と体臭の関係 その3

体臭改善
体臭改善 体臭のメカニズム
この記事は約6分で読めます。

このシリーズも3回目。今回で終わりにします。続き物なのでその1その2を読んでない方は、そちらを先に読んでくださいね。下記URLから行けます。

No.38 汗と体臭の関係
毎日暑いですね。これを書いているのは2020年8月27日。8月に入ったばかりのころまではそんなに暑くなくて今年はこのまま行くのかな、と思ったものですが…なんですか? この暑さ。 暑くなると汗をかきます。汗をかくと体臭が気になる。特に他...
No.39 汗と体臭の関係 その2
さて、前回に続いて、汗についての深掘りです。先週はサラッと、元ネタである「anan」さんの記事の解説でしたが、余りにもあっさりし過ぎていたかもですね。それでも前回のブログを読んでいない方は、まずはそちらから目を通して、その後、こちらに進んで...

体の中に原因があって、汗からイヤなニオイが…!

  1. 汗をかくと肌がベタベタする。
  2. 食事は肉や油っぽいものが多い。
  3. ストレスフルな毎日を送っている。
  4. ちゃんと眠れていないことがよくある。
  5. 比較的過ごしやすい季節でも、空調を聞かせて快適に過ごしている。
  6. 運動する習慣がない。
  7. お風呂に入っても湯船に浸かる事はほとんどない。

引用:an an NEWS 10問チェック

今回は、元ネタ「あなたの汗の臭い、大丈夫? 汗の質が分かる10問チェック」の設問4からの解説ですが、1~3は消しときます。前回ブログに詳しく書いてありますからね。さて、本題に入る前に思い出してもらいたいことがあります。このシリーズの1回目での言葉なんですが、

汗の99%は水分(というか水)で、あとはミネラル分と脂質等であって、汗自体は殆どニオイが無い。

と言う一節。それを心に留めつつ、読み進めていってください。

ベタベタ汗の原因物質

4:の「汗がベタベタする」というのは、汗の中に余計な成分が入っていて、サラサラしていない、という事。「余計な成分」のボリュームバランスが増えてしまうと、その汗はもはや「殆どニオイが無い汗」ではなくなってしまいます。

例えば、カルボン酸と言われる酸素と炭素と水素で出来ている体内に存在する物質があります。カルボン酸は食べたものを原料として体内でも作られる物質で、炭素数2-4個のものを短鎖脂肪酸(低級脂肪酸)、5-12個のものを中鎖脂肪酸、12個以上のものを長鎖脂肪酸(高級脂肪酸)と呼びます。

短鎖脂肪酸や中鎖脂肪酸のうちの炭素数の低いものは体の中でも作られるし、長鎖脂肪酸は植物由来の成分として体の中に入る場合が多いです。短鎖というのは名前の通り、鎖状の分子構造が短くて、水っぽくてサラサラしているものが多く、お酢がサラサラしているのは、その主成分の酢酸の分子構造が細かいため。長鎖脂肪酸のパルミチン酸やステアリン酸等は分子構造が大きくて水に溶けにくくて油に溶けやすい。

同じカルボン酸でも短鎖のモノならば、汗に含まれていてもサラサラしていて体からの排出も容易。逆に長鎖であればベトベトしている。またニオイの強いものが多い中鎖脂肪酸(イソ吉草酸や酪酸、カプロン酸等)は中鎖といえども水に溶けにくくて油溶性度は高い。試薬で見ると結構トロっとしています。

カルボン酸だけ見ても体臭に関係のあるものはほとんどがベトベトしています。私は酸っぱい汗をかく人に「代謝が良くて若い証拠」と褒めることがあるのですが、これは酢酸や乳酸のバランスが多くて分泌物がサラッとしているケースのみです。ある種のアルデヒドが多くて酸っぱさが表立つ場合は、ベトッとした汗でも酸っぱさが表立つこともあります。私はこの酸っぱい油臭を「酸敗油臭」と呼んでいます。料理でも酸敗したニオイなんて言うでしょ?そのことです。特に中年以降の場合、酸っぱさの表立つ体臭はよくない傾向のことが多い。

ニオイだけではなかなか判断がつきませんが、分泌物分析をすると、その人が「サラッとした汗」なのか、「ベトッとした汗」なのかが、大まかに分かります。

脂質を下げつつ、たんぱく質はキチンと摂る

5:についてですが、余計な脂質を摂りすぎると油分が体内に余計に入って更に体内pHをアルカリ性に偏らせます。良質なたんぱく質を適量摂ることは代謝を上げ、活動のエネルギーとなるわけだから、いくら体臭を気にしていても、必要量は摂るべきです。全く肉を食べないというユーザーさんも結構いますが、それは体臭にとっても決して良いことではありません。脂質を制御しつつ、タンパク質をしっかり摂る、という考え方をしましょうね。

特に沖縄在住の方の食事は、揚げ物や油を使い過ぎている炒め物のバランスが非常に高いので注意が必要です。

ストレスがアルカリ性の汗を呼ぶ

6:のストレスも体臭には大きな問題になってきます。特に体臭のことで悩んだり、周りの反応に苦しんだりして、それがストレスになるユーザーさんがホントに多いのですが、体臭のストレスが更に体臭を悪化させる、という事を知っておきましょう。

ストレスについても近々に一つのブログにまとめますので、ここではサラッと書くだけにします。少しだけ書いておくと、ストレスはアルカリ性のベトッとした汗の大きな原因になります。体臭検査では肌のpHを測るのですが、まあ悩みの深い人は軒並みアルカリ寄りのpHが出ますね。若い世代の場合は上記の短鎖脂肪酸の分泌が多くて(それらは弱酸性のpHを示します)pHだけでは悩みの深さは分からないのですが、30代以降は気持ちの部分がストレートにpHに反映されます。いずれ書くブログではストレス解消法(体臭に対してのストレス限定ですが)も書いていきますね。

良質な睡眠

7:についても、指摘させてもらったユーザーさんがたくさんいますよ。体臭の悩みで寝られない方には心理面での対処法と共に、薬の力を使ってでもシッカリ寝ることをご指導したりします。睡眠と体臭の関係の話も長くなるのでここでは詳しく書けませんから別の機会に長編ブログにします。けれど、まずはしっかり睡眠をとるように心がけて下さい。

少しだけ先に書いておくとレム睡眠サイクル(1.5時間)の倍数掛け、4倍の6時間、5倍の7.5時間、6倍の9時間のうちのどれかが良いので、ライフスタイルに合わせてシッカリ眠るようにしましょうね。レム睡眠サイクルの1回1回がキチンと続くようだとまあ比較的良質な睡眠と言えると思います。1.5時間サイクルを意識しましょうね。

プライベートな時間の室温設定は少し厳しめに

8:ですが、これは体臭という観点からは、場合によっては悪いと言えないかも知れません。例えば職場を快適な温度環境に保つことはアナタ自身の「体臭発露の予防」になりますからね。他人がいる場所ではむしろ自分から積極的に空調を利かせたり、窓を開けたりすることはお勧めです。これはストレス対策にもなります。何故かというと…

会社の同僚など、同じ密閉空間に長い間一緒にいたとします。その人がモノも言わずに窓をガラッと開けてため息をついたとします。その時、体臭に悩むあなたはどう思います?

「ひょっとして俺がクサかったからかなぁ…」なんて考えてしまいませんか? そういう理由かも知れないし、別の理由かもしれない。だけど直接聞けないアナタは絶対に自分のせいにするでしょう。そういうことが積み重なるからストレスになるんです。もし暑くて心配になったら自分で解決してしまえばいいんです。相手も喜んでくれるかもしれないですよ。

けれども一人でいるときは、良い汗をかく訓練と思って、エアコン使用をセーブしましょう。それが汗腺トレーニングになります。

体臭に良い運動と入浴

9:は前回のブログに書いた通りです。私もこの年で毎日往復40分の道のりを自転車通勤しています。私(58歳)より若いアナタなら「有酸素運動しなさい(私のセリフ」「えー? 時間がないし辛いです!(アナタのセリフ)」は通用しないですよ(笑)

10:も前々回のブログかな? 書きました。正しい入浴方法をご指導しているのだから、しっかり実践してください。あと、体の洗い方ですが、マニュアル通りだと角質が溜まりやすい方もいます。角質の溜まりが気になる方は3日に1回くらいは柔らかいタオルで優しく擦って角質取りをしても良いですよ。柔らかい、くたびれたタオルに限ります。

夏だから、暑いから汗をかく、ではダメ

汗をかく季節はもう終わり、と考えているアナタ。汗腺を鍛えて優良な代謝の結果として汗をシッカリかく、ということは、一年中続けるべきです。お風呂の入り方や有酸素運動、クリアな水分摂取などを秋以降も続けて、良い汗を一年中かけるように心がけましょう。それが体調のみならず体臭の管理に大いに役立ちます。頑張っていきましょう!

 

コメント

アカウントサービス

サイトメニュー

タイトルとURLをコピーしました